ものがたり

物語〜story〜
 生きる居場所を見失い、遠く離れた海にやってきた亮。そこで、死を待つ老人と出会う。
勝手気ままな老人に振り回され、困惑する亮。そんな中、亮は老人に辛い過去があることを知る。
偶然出会った二人が過ごした“最期の一日”を見ていたのは、目の前に広がる海であった…。

2010年10月23日土曜日

撮影本番開始!第1日目。




 撮影本番。ついに始まりました!
 朝、目が覚めたらそこには青空!超がつく、快晴の撮影日和。皆の願いが届きました。ありがとうございます。朝から実景を撮り、朝9時過ぎには、残りのキャスト、スタッフが全員現地入りしました。自主映画にもかかわらず、総人数合わせて12人もの人が今日の為に集まりました。大洋村の海は、それでも前日 の強風の影響で波が高く、迫力満点。海の中での乱闘シーンが心配ですけど、とりあえず撮影開始。
 記念すべき1シーン目は、予備校生の亮と地元の少女・麻美が出会うところから。「おっと、まだ撮影用の自転車が手配出来てない!」と撮影停止。気を取り直して、じゃあ、先に亮がカモメと再会するシーン。「え?小道具のカモメを載せた車がまだ到着してない!」トラブル続きの撮影。「えいっ!この際カモメ、カット」でゴリ押し撮影です(笑)進んだ物は止まりません。無我夢中で、皆走りました。そんな風に午後は、テレビ並みの撮影スケジュールをこなし、幾度が火花が散りましたが、なんとか日中のシーンは終了。日が落ちて空が茜色に染まると、いよいよ、海での乱闘シーンの撮影。「もし、何かがあったら、どうしよう、私も泳げないし」と心配している余裕はなく、危険じゃないところで可能な限り迫力あるように撮るべしと決行。しかも、役者の体力と時間的な理由でチャンスは一回。
そして、いよいよ「ヨーイ、スタート!」
…  …  …  …  …  …… …
…「カットーオ!」

 撮りました。皆、首まで海につかって(私以外)びしょびしょになりながら、がんばりました!一つ課題を残すものの、何とか無事に終了。
 夕食を終え、安堵感と共に、たき火のシーンを夜の海で撮ります。昼間とは打って変わって静かな海は漆黒の闇の中。まんまるの大きな満月も、海と地面を照らすまでにはいきません。そこで、照明部のプロの登場。半畳ほどもある大きな照明で背中のアウトラインを出し、タングステンの小さいライトで正面から揺れる火を演出して頂きました。一眼カメラEOS/60Dの高感度と絶妙のカメラワーク、役者さんの息もぴったりあって、息をのむような雰囲気の芝居が撮れました。編集が本当に楽しみです。残すは、あと一日。明日もこの調子で、撮りきります。