ものがたり

物語〜story〜
 生きる居場所を見失い、遠く離れた海にやってきた亮。そこで、死を待つ老人と出会う。
勝手気ままな老人に振り回され、困惑する亮。そんな中、亮は老人に辛い過去があることを知る。
偶然出会った二人が過ごした“最期の一日”を見ていたのは、目の前に広がる海であった…。

2011年3月6日日曜日

海の中のシーンの映像表現

さて、映画の見せ場!海の幻想的な映像をちょっと、ご紹介します。
映画を観ていない方に説明すると、ここは『海』が最期の夜に老人と青年に見せる過去の記憶を表現すると同時に、神秘的な「生(せい)」の力みたいなものの美しさも感じさせるとても重要なシーンです。


まず、海と月明かりの映像。
これは、VFX担当の横小路さんへ拍手の本当に美しい映像です。この映像を作った元の素材は手ぶれ満載の朝の海の映像でした。それがこんな風に見事に夜の幻想的な海へ、生まれ変わりました。何度みても美しい…ちなみに映画の中で、数秒程、本物の海が月明かりに照らされている映像も出てきます。どちらが、本物か比べてみて下さい。


そして、海の中。月が海の波とディゾルブするのをきっかけに、映画の画面はどんどん海の底へ沈んでいきます。沈むにつれて、聞こえて来る水のコポコポと言う柔らかな音…っという感じです。
これは、海の映像の輝度を分析しながら、そこに違う映像を反射させている?ということ。
だから、とてもリアルに、海の中に映像が照らされて出てきたように見えます。水って本当に綺麗ですね…




そして現れるのが、これらの映像です。
企画当初、この映像はアニメーションで手書き風に表現しようと思っていました。
ですが、実写で表現することに挑戦してみようということで、水槽の水や布、紙やプロジェクター、クリスタルや鏡、扇風機など色々な物を使って実験し、いかに海中で見ている記憶のように表現できるか試行錯誤を繰り返しました。それでも、何か映像が面白くなかったので、それをさらに横小路さんに水の反射を加えて頂いたところ、大正解!光と海のあぶくが集まってできたような、少しアニメーション風の面白い映像になりました。かなり興奮する作業でした。実験と共同作業を繰り返し、いろいろな新しい表現に出会えるのは、映像製作の醍醐味!
これからも「それ、いい!」って言いあいながら和気あいあいと楽しく作っていきたいなあ。
そういう現場や職場が作れたら理想的ですね。

次はそろそろ映画祭のお話です。お楽しみに。

2011年3月5日土曜日

続!『海のみる夢』完成試写会〜フォトレポート〜

    
     試写会の写真を頂いたので、ご紹介します。 


     会場にきてくれたお客さんの様子です。




今回は監督&プロデューサー&カメラ&美術&編集の女子パワーが集まりました!



 映画製作チームの皆さん!撮影の打ち上げ以来、久しぶりにメンバーが集まりました。
映像業界で活躍しているプロの方から大学生、自営業、会社員まで色々自分の生活が忙しい中、今回の自主映画に参加してくれました。



 「映画って本当に色んな人の力で出来ているんですね」との感想がありました。本当に、そうなんです!「みんなでみる夢」。そんな映画にできればと思ってました。
 色々ありましたが、最後は、チームが集まれて本当によかった。そして、観に来てくれた皆様、観に来れなかったけど応援してくれている皆様、本当にありがとうございました。
 次は、話題の海の幻想シーンをご紹介しますのでお楽しみに!